世界トップ選手のダブルスのゲーム分析

テニスの科学8:26-27(第11回日本テニス学会(東京,1999)発表抄録)


 1990年代を代表するダブルスペアである、Bhupathi/PaesとWoodiesのゲーム分析から、その特徴と参考にすべき点を探ることを、本研究の目的とした。
 対象とした試合は、Bhupathi/Paesは1997年ATPダブルス選手権、1999年ウィンブルドンから計4試合、Woodiesは1993年から1995年のウィンブルドン計5試合である。スコア記録表にポイントを決めた選手の技術とその結果を記録し、単純集計を行った。
 その結果、両ペアともサービス時はそのパートナーによるボレー・スマッシュによるポイントの確率が高かった。またペアごとにみると、Bhupathi/PaesはBhupathiがつなぎ役、Paesが決め役という役割分担をしていることが伺えた。またWoodiesは、オーソドックスなプレーから確実にポイントを取るタイプであると考えられる。
 日本テニスへの提言としては、これまで様々な選手が世界を相手にダブルスで活躍している。グランドスラム大会優勝(加茂・宮城、沢松和子、平木理化、杉山愛)、ランキング上位(宮城・雉子牟田、杉山、トーマス島田)、デ杯・フェド杯での活躍(鈴木・岩渕、杉山・長塚)などなど。また、現在のトップダブルスプレイヤーであるBhupathiは、シングルスのランキングは300位程度である。WoodiesのWoodfordeについても、ダブルスのランキングが上位になってからシングルスのランキングが上昇している。さらにグランドスラム大会で優勝した平木、杉山のニュースはテレビや新聞でトップ扱いであった。
 以上のことからも、日本選手はもっと積極的にダブルスの強化を行う必要があるだろう。その際には、チームをできるだけ固定し、「日本人独自のチームスタイル」を作り上げていくことが必要である。


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