第5回アジアシニア体操競技選手権(アジア選手権)

 2012年11月12日(月)~14日(水)の3日間、
尖閣諸島問題で日中の国政状況が悪い中、
中国の福建省で「第5回アジアシニア選手権大会」
が行われた。この大会に日本代表選手として、
鹿屋体育大学2年生の小山選手が出場し、
団体銀メダルという輝かしい成績を収めた。
小山選手は、今年の全日本インカレ個人総合で
[85.850]を獲得し13位になり
「U21ナショナル強化選手」に選抜されたこと
による今回の出場であった。
 昨年に引き続きの
《2年連続ナショナル強化メンバー》であるが、
昨年はアメリカでの大学対抗戦の出場であった。
 今回は、部長の北川先生が授業と練習を担当し、
助教の村田先生がコーチとして帯同した。

日 程

2012年11月7日(水)~15日 7日   [ 福建省アモイ空港に到着 ]
8日   [ 午前中サブ会場で補強、午後は会場練習で器具慣れ ]
      (日本の器具とかなり違うために合わせるのに苦労していたようだ)
9日.10日 [ 通し練習と調整練習 ]
11日   [ 団体・個人総合選手権・種目別予選 ]
12日   [ 種目別選手権 ]
      (種目別選手権は得意のあん馬でリザーブであったが、出場へは至らなかった)

成 績 

[ 団 体 ]
順位 選手名 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 総合計
1 中 国(CHN)   57.400 57.950 58.800 61.150 63.050 63.150 361.500
2 日 本(JPN) 57.150 55.200 55.400 61.400 59.500 57.950 346.600
3 北朝鮮(PRK) 56.850 55.700 56.350 61.850 58.150 57.600 346.500

[ 個 人 ]
順位 選手名 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合計
1 LIU Rongbing   CHN 14.050 14.700 14.450 15.300 15.500 16.050 90.050
2 ZHOU Shixiong CHN 13.500 14.600 14.700 15.100 16.200 15.350 89.450
- LIN Chaopan CHN 15.000 13.650 14.200 14.900 15.550 15.900 89.200
3 KO Ye-Darm KOR 14.000 13.600 14.100 15.150 14.800 14.650 86.300
4 LEE Jun-Ho KOR 15.200 13.450 13.800 15.350 14.250 14.100 86.150
5 KIM Kwang Chun PRK 13.850 14.600 13.250 15.000 14.200 14.950 85.850
- PARK Min-Soo KOR 14.050 13.550 14.350 15.200 14.350 14.250 85.750
6 SHEK Wai Hung HKG 14.300 12.600 13.500 15.850 14.450 14.900 85.600
7 小山仁寛 JPN 13.400 14.050 13.950 15.150 14.650 14.050 85.250
※順位に[ - ]と記載されている選手は、
同国入賞制限(2人)に則り順位なしとなっている。

■帯同コーチ代表の総評とコメント■

今回の男子選手は非常に若く不安も多かったが、チームのまとまりもとても良く、素晴らしい演技を見せてくれた。また、団長はじめスタッフ全員の団結力も力となり、団体で銀メダル、種目別では金1、銀1、銅2個を獲得することが出来、非常に良い結果であったと思う。しかしながら個人総合・平行棒・鉄棒の中国選手、つり輪・跳馬の北朝鮮選手のレベルの高さは目を見張るものがあり、これからの選手強化のあり方を考える必要性を痛感した。
団体戦 ■ 平 行 棒
 小山から演技をスタート。5人全員がミスなくこなした。
全選手Eスコアにおいて9.0近い得点を獲得し好スタートを切ることができた。

■ 鉄 棒
 着地まで決める完璧な演技こそ無かったが、
無難にまとめEスコア8.5前後の演技を行った。

■ ゆ か
 5番小山は着地までまとめた丁寧な演技を行ったが、
ラストの後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りでしりもちをついてしまった。

■ あ ん馬
 小山は非常に良い出来であり、高得点の期待があったが、
またしてもEスコアが8.45と抑えられ、結果14.05に終わる。

■ つ り輪
 5人中3人が着地までしっかりと止める演技実施であったが、
力技等による減点が多く点数を伸ばすことができなかった。

■ 跳 馬
 1人目小山、着地までしっかり先取りできているアカピアンを実施。